これから学校教育がどう変わっていくのかわかりませんが、今のところはつめ込み型の教育だと思います。
だからテストでいい点を取ろうと思ったら、特に中学生は学校で習ったことをたくさんつめ込むのが有効です。わからない問題があったら、うーんうーんとずっと悩むのではなくさっさと答えを見た方がよかったりします。
でも、「わからなければ、答えを見ていいよ」そう口にするたびに、少し胸がぎゅっとする感覚があります。そんな導きをしていていいのか、毎回思います。
学校の枠組みから卒業したら、対処しなければいけない課題は答えがないものばかりです。適切な答えを知りたくても、その解答書はどこにもありません。答えがないものにどうアプローチして、どう自分なりの答えを出すのか、それが問われます。
どんな商品を作ったらたくさん売れるのか
商品をどう見せたらお客様に買ってもらえるのか
仕事を効率よくこなすにはどうしたらよいか
どう接したら部下がついてきてくれるのか
どう接したら生徒は勉強のやる気をだすのか
などなど。絶対的な答えはないものばかりです。
昨年、入塾説明のときお父さんに「どうせ、つめ込み教育なんでしょ?」と言われました。私は自信をもって、「はい、徹底的につめ込む教育をしていく塾です。学校よりもつめ込みます」と答えて、そのとき入塾してくれた子はつめ込み教育ですごく順位が上がったのですが、これでよかった、とは自信をもって言えない自分がいます。
「つめ込み教育なんでしょ?」この言葉は1年間ずっと反芻しています。そしてこれからも。