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歳をとることでいいこともある

子供と昔の写真をみていたら、

「あ~お父さん、年取ったねー」

と言われました。そりゃ今年で一番上の子は9歳ですから、10年前と比べたら変化は感じて当然です。

身体はより硬くなりましたし、体力も落ちました。ボールを投げても昔ほど遠くに飛びません。衰えに悲しく思うこともありますが、でも、失うものがある代わりに、年を取ることで得られるものもあります。

まず、よかったと思うのが塩辛が食べられるようになったこと。

子供のころは気持ち悪くてまずくて、到底人間の食べる食べ物ではない!と思っていました。しかし、この年になると、食べられます。今でも気持ち悪い食べ物だなと思うのですが、「気持ち悪いやつだなー」と思いつつも、なぜか箸がとまらない。

塩辛ってイカの内臓と本体をからめてつくるんですよね?そう考えるとすごい料理だと思います。私なら誰かにだべられるとしてもそんな食べられ方は遠慮したいです。

次は、とんかつの端っこを食べられるようになったこと。

とんかつの両端は脂身がたくさん詰まっていることがあり、子供のころは噛み切れなくて、よく吐き出していた思い出があります。母にもよく抗議をしました。しかし、今はなんの抵抗もありません。

むしろとんかつの端っこの不器用なさまがかわいらしく感じるくらいです。

カップ麺は食べたくなくなりました。

5年前は友達と仕事終わりにカップ麺を2、3個食べていた記憶があります。しかし次第にそんな無理な食べ方ができなくなり、今はまったく食べなくなってしまいました。食べたいと思わないのです。カップ麺ばかり食べていたら体に悪いので私にとってはいいことです。

あんなにべったりカップ麺に依存していた時を思うと、悲しい気持ちがありますが、私とカップめんがそれぞれの道を進んでいくときが来たのだと受け入れています。

私は私の道を行く。カップ麺はカップ麺の道を行く。もしかしたら、この先お互いの道が重なりあうときがくるかもしれませんが、そのときはまたよろしくね、そんな気持ちです。

一発目に塩辛を出してしまったことで流れがおかしくなりましたが、お母さん、お父さんは歳を経たことでよかったと思うことは何がありますか?

私は昔は食べられなかったものが食べられるようになった喜びとうのはもちろんありますが、価値観の変化、解釈の変化により物事のとらえ方、見え方が変わってきたというのが、とても楽しく感じます。

おそらく、これからも今以上に経験を重ねていきますから、そのなかでまた価値観、解釈は変わっていくでしょう。どんな風に見え方が変わっていくかと思うとわくわくします。

昔は自分で判断基準を作れずに、親や学校の先生などの価値観で生きてきました。しかし歳を経るにつれ、いろいろ経験する中で、経験から学ぶこと、経験をもとに思索をすること、それによって自分なりの価値観が確立していきます。

すると世界の見え方ががらりと変わる。自分が進化した感じがしますし、生きていてこれ以上の喜びはなかなかない気がしています

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