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袖振り合うも多生の縁

歳を重ねていろいろの経験を積めば積むほど、自分はたくさんの方々に支えられて生きているということを痛感させられます。言いつくされた言葉ですが、人は1人では生きていけません。つくづく人間は社会的生き物であると思います。

だから、私は自然とご縁を大切にしようという意識を持つようになりました。「人間、十人十色。わかりあえない人もいる」というのが信条ですから、誰もかれも仲良くなって友達をどんどん増やしたいなどとは思いません。でも、価値観が近い方々とせっかくのご縁が生まれたのであれば、そのご縁は大切にしていきたいと考えています。

 

ということで(?)、昨日は京都にいってきました。目的は、7年前にお世話になった生徒とご飯を食べるためです。一緒にご飯を食べるためだけに新幹線で京都にいってきました。

本当は私が11月に大阪で仕事があるから、そのついでにご飯でもいこう、という話だったのですが、その予定が東京になってしまったのです。別の予定の時でもよかったのですが、ご飯に行こうと約束してから、それぞれの都合があって1年半くらい先延ばしになってしまっていたので、これ以上は先に延ばしたらいけない、自分が約束したのだからしっかり果たそう、と思ったのです。

 

連絡しようと思っていたところ、生徒から「予定どうなりました?」と連絡が来たので、「これこれこういうことだから、僕が出向きます。ちなみに明日空いてるけど(笑)」と返信したら、「僕も大丈夫です。じゃあ明日(笑)」という流れになり、その12時間後には京都にいました。相変わらずノリが良く、行動力があるところが好きです。

 

いってみて、やっぱりよかったです。私が7年前に想像したように、大きく大きくなっていて本当にうれしかった。

私はその子を担当したとき、すぐにものすごく才能があることがわかりました。勉強はもちろんのこと、俯瞰する力、気を配る力、人に好かれる力、バランス、リーダーシップ、さまざま能力が秀でていました。勉強ができる子というのはたくさんいますが、それにプラスしてさまざまな能力に長けている子はなかなかいません。本人も「勉強だけのつまらない人間にはなりたくない」と常々いっていましたね。

でも、私のせいで志望校が不合格になってしまったのです。この子なら合格しないはずがないという慢心が失敗に導いたのです。そのときは、とんでもないことをしてしまった、可能性あふれる才能の芽をつぶしてしまった、と後悔してもしきれない絶望感がありました。

 

だから、実際に顔を合わせて、相変わらず全力で頑張っている姿をみるとほっとするのです。少しは救われる気持ちがするのです。「先生、僕は今幸せですよ。でも先生にそういう思いを抱かせないようにもっともっと頑張ります!」と言ってくれました。

 

ときがたつのは早いもので、その子は4月に大学を卒業し、社会人です。数年会社を勤めたら、たぶん自分の会社を立ち上げることになるでしょう。大きく大きく飛躍していくことを願ってやみません。

帰りに「わざわざ田原からきてくれてありがとうございました。」とお土産をくれました。本当に素敵な子です。私と出会ってくれてありがとう。

 

 

塾の先生は、在籍中は生徒は仲良くしてくれますが、卒業したらもう関係は切れてしまいます(それは私だけかもしれません 汗)。私は生徒に携帯番号を積極的に教えませんからそれも仕方ないです。

でも、なぜか0.00001%の生徒とは関係が続いたりするのです。不思議です。そういったご縁はこれからも大切にしていきたいです。

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