私は、基本的に重要なところは、重要ですと強調しますが、たまにあえて何気ない感じで口にすることがあります。レベルが高い内容で、言ったとしても大半の子がそれを受け入れるレベルではないだろう、そう思う時はさ~っと話します。
このときは表情とメモをとっているか目で確認しています。なるほど!という表情をした子、メモを取った子は自分の中で番付を上げます。この子は関脇から大関だな、みたいに。番付が上がれば伝える情報も変えなくてはいけません。
授業では全ての情報は伝えません。正確すぎる情報は逆に理解しづらくなることがあるからです。まずは基本の基本をしっかり押さえてほしい。そして基礎を身につけて勉強をしていくと、ん?と思うところが出てきますからそうしたら質問してほしいです。しっかり教えます。こちらから気づきもないのに教えることはありませんから、そのつもりで自分の頭で考えながら授業を受けてほしいと思います。
レベルの高い子には高校レベルの内容も教えています。何人かは「あれ?何先生は言っているんだ?言っている意味が全然わからない」と私がレベルが高いと判断した子への説明を盗み聞いてそう感じているはずです。人によって授業の内容は変えていますよ。その気づきがあるだけでセンスよし。もっともっと頭を使って考えて、私が一つ上の内容を解説できるレベルまで上がってきてください。