塾の先生は毎年のように
「僕(わたし)は、もう勉強したくないから、専門学科に進学して就職する」
という発言を生徒から聞きます。
私はこの言葉を聞くたびに、「おいおい、そんなので大丈夫?」と思ってしまいます。
別にみんなが普通科に進学して、大学を目指せと言いたいわけではありません。これから大学卒という肩書よりも、「使えるか、使えないか」の指標が重要になってくると考えていますから。大学にいっておけば安心なんていえません。
しかし、「勉強したくないから、働く」というその逃げの思考は私はとても恐ろしく感じてしまいます。「僕は親が農家だから、それを継いでもっと規模を大きくしたいんだ、生産性を上げたいんだ、だから早く専門分野を勉強したい」というのであれば全然いいと思います。でも勉強したくないから働くって・・・。そもそもその前提は自分が働きたいと思えば引く手あまたで雇ってくれるということがあるのだと思いますが、そんな逃げの考えの人を雇いたいと思う企業はないでしょう。
企業は価値を生み出してくれる人材を求めているのです。「自分を雇ったらこんなメリットを提供できます」とアピールできますか?高卒で就職するつもりならば、高校三年間、そのつもりで専門分野の勉強をしたりして、企業に価値を提供できるような人材にならなくてはなりません。
日本の子供たちは高校までは温室でぬくぬく育ててくれますが、高校を卒業して目の当たりにする社会は厳しいですよ。本当に厳しいです。生きるって本当に大変なことなんだと実感するはずです。
以前、19歳の塾の卒業生が訪ねてきてくれました。顔を見れば調子いいのか悪いのかはすぐわかります。
・・・
と卒業生の話を書こうとしましたが、さすがの私も、不特定多数が閲覧できるところに記載するのは少しよくないかなと、ふと思いましたので、やめておきます。でも卒業生から、「ぜひこのことは塾の生徒に伝えてあげて」と言われましたので、別の方法で内部にはお伝えしようと思います。といって忘れるかもしれませんが・・・。