お子様が小学校入学を控えた保護者様は「そろそろ子供に足し算を教えよう」と考えていらっしゃることでしょう。
それでは、どうやって足し算を教えたらよいのか、この点でお悩みになるかもしれません。
足し算を教えるうえで、まず大切になるのが、
「具体から抽象」
このプロセスです。
足し算の一番の基本、おおもとは、
1個のリンゴがあるところに、2個のリンゴを移動させると
3個になる。
ここにあります。
これが1+2の基本的な考えであり、一番最初の段階になります。
そして、次第に数が多くなってくると、この考えでは辛くなってきて、0の概念が生まれ、計算して数を数えるという段階に入ってきます。つまりこの段階で抽象化され始めるといえるでしょう。
ということは、まず足し算の概念を身につけるにはオーソドックスではありますが、具体的に数を数えることから始めるべきなのです。
実際にリンゴを使うのは難しいと思うので、おはじきでよいでしょう。
2+3ならば2個のおはじきのところに3個のおはじきを移動させる、そして数えると5個になる。
これでよいのです。
これなら多くの子ができますよね。
おはじきを与えてどんどん問題を解かせましょう。そしてできたら思いっきり褒めてあげる。
子供は褒められるのがとても好きなので、どんどん進んで計算を進めていくはずです。
しばらくはこれを続けてみてください。
そしてしばらくすると、具体から抽象へ思考がシフトしていき、大人がするように計算ができるようになっていきます。
具体から抽象への思考の変化には大きな壁があり、いくつかアプローチ方法が考えられますが、基本的に子供は自分の力で突破していけるので、子供の力を信じて、具体的な計算方法を続けさせてあげてください。
この時に一番大切なことは親が子供のやる気をそぐ発言をしないことです。
褒めて、励まし続ければ、自然と具体から抽象への階段を乗り越えて、計算がスムーズにできるようになることでしょう。