この塾は最上位層は入塾させないというきまりになっていますが、意志薄弱の私は自分で決めたルールを破ってしまいました・・・
体験授業の際に現在の順位を聞いたら驚くことに1ケタだったのです。「ホームページには1ケタの子は入塾できないと書いてあるのだけど・・・。そういうわけでせっかく来てもらったのにごめんね」と伝えたのですが、そこから色々と話し込む中で、「やっぱりここに入りたい」と言われ、「じゃあそんなに入りたいならいいよ。」と言ってしまったのです。
ただ、何も考えず入塾を許可したわけではありません。この塾は大変申し訳ないのですが、結構な数の入塾をお断りしています。「価値を提供できるか」ここが私が一番大切にしているところですから、価値が提供できないと感じた場合は入塾してもらうわけにはいきません。この塾は誰にとってもベストな塾とは言えないからです。(そもそもこんな偏屈なヤツが運営している塾なんて万人受けするわけがないですよね・・・)その子その子で合う合わないがあります。
そこで私は2つの質問をしました。(1)「塾に何を求めるのか」(2)「この塾がいいとするならば、どこがいいのか」この2つ
(1)の質問の答えを聞いて、この塾は求めているものを提供できることがわかりました。(2)の答えを聞いて、私と価値観、考え方が似ていることがわかりました。この時点で「これなら入ってもらってもいいかなあ」という考えに傾き始めます。
そしてダメ押しは、この塾に入りたい理由として「先生がいいから」と言ってくれたこと。この瞬間「いいよ。」と言ってしまった。やっぱり頭いい子から認められるとうれしいですよ。やはりこの塾の価値はわかる子にはわかるのだから信念を曲げずにやっていこう、そんな気持ちにもなります。
半年前にも頭のいい子が体験授業にきてくれて、
「あなたはとても才能があるから他の塾に行って」
「ここがいいです」
「入ってもらっては困る。他のところがいいと思う」
「他に私に合うところはありません」
「いや、あるから。他のところにいこうよ・・・」
をずっと繰り返して、その時はそのままお引き取りしてもらいましたが、翌日入塾希望のお電話をいただいて、しぶしぶ(?)入塾してもらったことがあります。
それと同じことを繰り返してしまいました。
でもこの塾は定員制ですから、頭のいい子たちばかりに入られてしまったら、よりこの塾の力を必要としている他の子たちに入ってもらうことができなくなってしまいます。こういうケースはこれから気をつけなくてはなりません。それか時習館コースを少人数でつくるとか。。。