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リーダーシップ論

この前、ある生徒と1対1で話していたら、「部活のキャプテンとして、どうしたらみんなに動いてもらえるだろうかと考えている。命令したって動くものじゃないから。」といっていました。

この子はすごいですよね。なかなか中学生でこういった考えを持っている子は少ないと思います。私は正直そういった考えで動けていませんでしたから、私はその子を尊敬します。

子供たちの話を聞いていると、リーダーとしての働きができていない、と悩んでいる子はとても多いことに気づきます。私も中学3年間で級長をやっていて、ずっとリーダーはどうあるべきなのか、と悩んでいたのでその気持ちはとてもよくわかります。

クラスの状況を客観的に把握してダメなところを指摘したらよいのか、先生が何を求めているか察して動いたらよいのか。上から目線で、あれやれ、これやれというのは違うのだろうという結論は出ましたが、答えは何なのか結局わからずじまいでした。

今ならわかりますが、リーダーシップって「立場」ではありません。リーダーは決してだれも逆らえない偉い立場の人ではないのです。だからキャプテンになったからといって「だらだらするな!」「あいさつをしっかり!」「腕立て500回!」などと言っても、「はい!キャプテンについていきます!」となるわけがない。

中学生はそれがわからず悩むことになるのです。でもそれも仕方ありません。リーダーシップに関する教育を受けていないのだから。教わっていないから、えてして不機嫌な顔で「ねえ、なんでみんな声ださないの?」と部活の悪い点を指摘することがリーダーの務めだと思いこんでしまっています。

効果があるのかないのかよくわからない道徳の授業をするより、リーダーシップ論や人間関係論の授業をした方がいいんじゃないかと思います(そういう授業があったら、私も受けたいです)。みんな、人間性とかそういう問題じゃなく、ただ知らないだけなのです。

専門の知識がない私が話を聞いても、中学生の人間関係の悩みなんてうまくいかない原因がありすぎて整理するのが大変なくらい、問題点が出てきます。毎年毎年受ける相談内容はいっしょです。この時期だと、もうすぐ夏の大会なのに部員が一つにまとまっていない、言うことをきいてくれない、1、2年が3年をナメてる、とかそんな感じの悩み。おんなじパターンの繰り返しです。

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