この夏に息子が手術をします。手術と言っても対したものではなく、でべそを治す手術です。わたしは息子のでべそが大好きで毎日触っているのですが、そろそろ年頃になって恥ずかしく感じてくる頃だろうと思い、手術をすることにしました。
子をもつお母さんであれば、よくご存じだと思うのですが、このでべそって生まれたときによくあるんですよね。赤ちゃんのおへそがぷくーと風船のように膨れてしまったら、おへそをガーゼで詰めてテープを貼って引っ込ませるのです。
この作業をしっかりやっていれば問題なかったのですが、息子の場合は不十分で、かわいいでべそができてしまったのです。
小学校が終わってからお世話になっている児童クラブの先生に、夏におへその手術をするんです、という話をしたところ、こう言われました。
「おへその手術ですか?あらら、それは親の責任ですね」
「そうなんです。本当にその通りです。子供には申し訳ないことをしました」
私はこのとき、この先生は若干言いづらい本音を言ってくれた、とうれしくなりました。そしてより信頼する気持ちが増しました。
大人の世界はほとんどが「建て前」での会話になります。でも私はやっぱり、加工済みの舌触りのいい建て前の言葉より、そのままでは口に入れづらい素材そのものの本音の言葉を聞きたいです。
とはいいつつ、本音100%の会話は難しいですからね。「あなたの成績では志望校に合格しませんって言われた!○○先生、マジ腹立つ!」なんて怒っている子もいますからそういうのを見ると、あれ、本音をいうと怒らせることもあるのかなと思ったり。私はそういう先生の方が好きです。本音を言ってくれた方が対策を取りやすいので。人それぞれですね。塩梅が難しいです。