From : 眞田
私はほぼ毎日塾に来ます。
なぜかというと、塾には私の大好きなお茶が置いてあるからです。
常時、5種類くらいのお茶が置いてあって、今日は何を飲もうかなあ、と考えているときが楽しいです。
ところで、私は「味覚と臭覚が優れているね」と言われることがあります。隠された出汁の素材が分かったりするので、お店でも驚かれることがあります。
これはおそらく、私が生き延びるために自然習得してきた能力だと思います。
私の母は、基本的に賞味期限とか、ちょっとカビ生えてるとか、ちょっと腐ってるとか、そういうものは気にしません。
「とりあえず、調理して出してみよう。火を通せば何とかなるさ」みたいな理念があるのだと思います。だから私は小さなころから自分の舌や鼻で異常を検知する必要がありました。自分の健康を守るために。
この前も「ほんのりカビの香りがする」と言ったら「えー?よくわかったね。かなりカビの部分は削ったんだけど」なんていってました。そんなもの出すなって話です 笑。
サラダを出されたときです。サラダにのせてあったカニカマを口にいれたら、一瞬で不快感が口に広がり反射的に私は吐き出したことがあります。その時は即座に他の家族分のカニカマを取り除いて捨てていたので、あれは相当賞味期限が過ぎていたのだと思います 笑。
そして今日。
5種類のお茶の中から、「キミに、決めた!!」と今日のお茶を選び、お湯を注ぎました。
私はタンブラーを2つ持っており、茶葉にお湯を注いで1分経過したら、その二つのタンブラーにお茶を注ぎ切ります。
心地よい香りと味に包まれながら、私はいつものように生徒のプリントチェックをしようとしたのですが、ちょっと香りがおかしい。
なんか変なにおいがするなあと思いながらちびちび飲みます。自分の勘違いかなあ、でもやっぱりおかしい、とブツブツ言いながら飲んでいたときにあるモノが頭に浮かんできました。
ゴキブリです。
これはゴキブリの匂いに違いない。でもゴキブリが中に入っているわけでもないし、どういうことだろう?と思いながら、ちょっと飲んでは、タンブラーの中をみる、ちょっと飲んだら、タンブラーの中をみる、を繰り返しました。
そしたら、タンブラーの中の壁に一粒小さい黒いものがくっついているのを見つけました。
これは、ゴキブリのうんちです。
こいつが原因かと取り除いてみると、いつものように心地の良い日本茶の香りに戻りました。一件落着です。
1杯目を飲み干して、2杯目のタンブラーに口をつけました。
ん?これも若干の違和感があります。先ほどより匂いは強くはありませんが、勘違いであると自分を納得させることはできないくらいの違和感はありました。これもちょっと飲んでは、中をみる、ちょっと飲んでは、中をみる、を繰り返しました。
タンブラーの底には多少の茶葉が沈殿していますから、それを一つ一つ丁寧に見ていったら、一つ形状がおかしなものがありました。暗くてよく見えないので、割りばしで取ろうとしますが、小さくて割りばしにのせられないし、割りばしで取ろうとしてもその物体が崩れてしまうし、と困難を極めましたが、何とか怪しい物体の破片を取り出すことに成功しました。
みてみると、これも、ゴキブリのうんちです。
2杯目も一件落着と思って、再度飲み始めましたが、まだかすかにゴキブリの香りがします。割りばしで取り除こうとしたときに、うんちが粉砕されて、うんちの成分がお茶全体に広がったのかもしれません。さすがの私も「春の新茶~ゴキブリのうんちの香とともに~」なんて飲みたくないですから、2杯目は途中で捨てることにしました。
私は、ずっと「ゴキブリの匂いがするー」「ゴキブリの匂いがするー」とブツブツ言いながらお茶を飲み続けていたわけですが、この一連の流れを他の先生も見ていて、先生は何も言わなかったものの、ただ軽蔑の眼差しを私に送っているのは、感じていました。
タンブラーの中にゴキブリの侵入を許すようでは、リスク管理がなっていないですね。昨日はタンブラーを洗って、乾燥させようと上向きにして帰ってしまいました。こういうことは以後しません。また、ゴキブリくんを殲滅すべく、毒やゴキブリホイホイを買ってこようと思います。
失敗したら、反省して、対策する。ミスを繰り返さないためにも大切なことです。これは勉強も一緒です。いつまでもミスをしないための対策が「見直しする」「注意深く解く」であるとすれば、なかなかミスは減っていきません。6月のテストはしっかり対策して臨みましょう。
最後は、少し真面目な感じで終わります。